この点眼はどのように働くのですか?

作用機序は詳しくわかっておりませんが、考えられている機序を簡潔に言うと、眼軸が長くなる(=眼球が前後に伸びる)ことが近視の大きな原因の一つです。この点眼は、眼軸を伸ばそうという信号の伝達を抑えることにより近視進行抑制効果があると言われています。

リジュセア®ミニ点眼液は安全ですか?

その他以下のことが報告されています。
●眼
  • 5%以上「羞明」
  • 1~5%未満「視力障害」「霧視」「瞳孔障害」
  • 1%未満「調節障害」「眼瞼湿疹」「グレア」
●精神神経系
  • 1~5%未満「頭痛」
※弱視・斜視・色覚異常、その他眼疾患のある方へは当院ではリジュセア®ミニ点眼液の処方は行っておりません。

 

 

当院では最新機器の マルチファンクショントポグラフィー(MYAH)を 導入し、お子様の近視の状態等を精査いたします。

マルチファンクショントポグラフィー(MYAH)は、近視管理をサポートするために必要なすべての技術 (光学バイオメトリ、角膜トポグラフィー、瞳孔測定) を提供します。 さらに、MYAHは、ドライアイ管理を追加または拡張するためのツールを提供し、進化するプラットフォームのオールインワンデバイスです。

お子様が近視でお悩みの方へ

対象となる方
  • 6才以上12才以下の方 (=近視の進行が著しい時期)
  • 中等度(-6D)以下の近視の方
0.025%アトロピン点眼液(リジュセア®ミニ点眼液)というお薬を1日1回点眼することにより、近視の進行を抑制する治療があります。

2025年4月21日に日本で初めての近視の進行抑制を目的とした点眼剤「リジュセア®ミニ点眼液0.025%」(有効成分:アトロピン硫酸塩水和物)が発売されました。リジュセアミニ点眼薬は、参天製薬がシンガポールの国立眼科・視覚研究所であるシンガポールアイリサーチインスティテュート(SERI)と共同開発した、アトロピンを0.025%含有した点眼薬です。低濃度アトロピン製剤であり、近視の進行抑制を効能・効果としています。

リジュセアミニ点眼薬の特徴

  • 毎日必ず就寝前に1滴点眼するだけの、非常に簡単な治療法になります。
  • 1回分づつパッケージされ防腐剤を含まない、使い切りタイプの点眼剤です。
  • 日本で初めての近視進行抑制点眼剤です。
  • 国内治験の対象患者は、5~15歳で調節麻痺下における両眼の他覚的等価球面度数および眼軸長を使用とした試験において近視進行抑制効果が認められています。

処方の流れ

1.
お子様の視力や目の状態などを検査・診察します。
2.
診療後、ご希望があれば、リジュセア®ミニ点眼液(目薬)を1箱(30日分)処方します。
3.
問題がなければ1か月後に受診していただき、定期受診(3か月毎)に移行します。

リジュセア®ミニ点眼液の治療費用

※本治療は自費診療(保険適応外)です。 初回の処方時 6,380円(税込) ※診察・検査費用2,000円(税込)+目薬代(1ヶ月分)4,380円(税込)  処方後、1ヶ月後に受診していただき、 問題が無ければその後は3ヶ月毎の定期受診となります。 3ヶ月毎の定期受診 15,140円(税込) ※診察・検査費用2,000円(税込)+目薬代(3ヶ月分)13,140円(税込)

リジュセア®ミニ点眼液の治療を御希望の方

リジュセア®ミニ点眼液初回の診察は必ず院長の診察日に来院して頂いております。 時間をかけての説明をさせて頂きますので、初めて受けられる方及び治療の御相談をご希望の方は電話での予約のみ受付しております。 初回診察は月曜日10:30〜16:30の時間帯での予約となります。 インターネットでの受付は致しておりません。 電話予約のない患者様の場合、診察等を受けて頂けない場合がございます。 予めご了承下さいますよう宜しくお願い致します。

近視の進行を抑制することが大切な理由

子どもの近視は、主に眼球が楕円形に伸びてしまう(眼軸長が伸びる)ことで、ピント位置がずれることにより生じるケースが多くあります。 近くを見ることが習慣化してしまうと近視になりやすく、一度眼軸長が伸びてしまうと戻ることがありません。 そのために眼軸長の伸びを抑えることが、近視の進行を抑制するためには重要となります。 低濃度アトロピン(リジュセア®ミニ点眼液)には眼軸長を伸展させる働きに関連するムスカリン受容体をブロックする効能があると言われています。

リジュセア®ミニ点眼液が選ばれる理由とは?

リジュセア®ミニ点眼液(超低濃度アトロピン)点眼は、近視の進行スピードを効果的に抑えると同時に従来のアトロピン1%と比べ、副作用がほぼ起こらないお薬です。 アトロピン1%点眼による近視抑制は1960年からすでに効果が立証されており、近視治療に使用されており、これまで報告された方法の中で最も抑制効果が強いと言われております。 しかし、アトロピン1%は、瞳孔が開きっぱなしになることによる眩しさや不快感、目の遠近調節機能の低下、近くの物がぼやける というような副作用を起こします。

よくあるご質問

点眼をどれくらいの期間すると効果がありますか?

できれば2年以上点眼治療されると、ある程度の効果が期待できます。

近視が強い場合は効果はないのですか?

両親が強い近視で、進行が早い場合や遺伝的要因が強い場合には効果が期待できない可能性があります。

近視の進行予防にはこのリジュセア®ミニ点眼液治療しかないのですか?

進行予防法としては、このリジュセア®ミニ点眼液(低濃度アトロピン点眼)の他に、累進多焦点眼鏡等の装用とオルソケラトロジー(Ortho-k)というものがありますが、どちらも自費であり、レンズをその方に合うように調節するために何度も通院が必要になり、どちらもかなり高価な治療となります。さらにオルソケラトロジーでは、夜間のコンタクトレンズによる治療のために感染が問題視されています。他の治療よりも安価で、感染という面でもこの点眼治療はオススメできます。

治療を中止すると元に戻ったりしますか?

どの進行予防法もそうですが、やはり2年で点眼を中止した状態で1年間経過をみるとわずかにリバウンドがあったという結果がありますが、再び点眼を開始するとある程度の効果が期待できると言われています。
 

この点眼はどのように働くのですか?

作用機序は詳しくわかっておりませんが、考えられている機序を簡潔に言うと、眼軸が長くなる(=眼球が前後に伸びる)ことが近視の大きな原因の一つです。この点眼は、眼軸を伸ばそうという信号の伝達を抑えることにより近視進行抑制効果があると言われています。

リジュセア®ミニ点眼液は安全ですか?

その他以下のことが報告されています。
●眼
  • 5%以上「羞明」
  • 1~5%未満「視力障害」「霧視」「瞳孔障害」
  • 1%未満「調節障害」「眼瞼湿疹」「グレア」
●精神神経系
  • 1~5%未満「頭痛」
※弱視・斜視・色覚異常、その他眼疾患のある方へは当院ではリジュセア®ミニ点眼液の処方は行っておりません。